教育制度 "過熱する教育熱"
教育体系は日本と同じ6・3・3・4制で、義務教育は中等学校までである。始業は3月。住所によって学区が分かれている。高校は政府実施の学力資格試験を受け、公立、私立関係なく学区別の抽選で学校が割り振られる。一般大学は4年制と4年制の教育、師範大学と専門学校に分かれる。特殊学校(障害を持った子供達の学校)にも力を入れている。
教育熱心な家庭が多く、初等学校(小学校)時代から放課後は塾に行かせ、さらにその後、家庭教師をつけるなど普通だ。大学進学ともなれば、夜中の2時に寝て、朝6時起きという受験生も珍しくない。科挙制度を通して官僚を輩出した国柄らしく、一流大学をでれば、高級官僚や教授、医者などへの出世の道が開くという価値観は、今も昔と変わらない。しかし現状は不況により、名門大学を卒業しても望むようなは就職はできない。そこで、大学院、はたまた海外留学と、より高学歴を目指す。親の教育費負担は天文学的負担となり、その結果は超高学歴者の高失業率という悪循環に陥っている。
政府も教育熱を緩和すべく、試験・評価方法など対処策を練っているが、受験戦争の過熱は一向に収まる気配はなく、焼石に水である。試験の当日は企業などの出勤時間を遅らせ、バスや地下鉄の配車間隔を短くする、騒音防止のため試験会場近くを交通止めにするなど、大袈裟とも思えるほどの国の一大行事となっている。学生がナーバスになるのも無理はなく、受験生の精神的ストレスは家庭にまで感染してしまう程だ。また、多額の教育費など大きな社会問題になっている。













